Microsoftは米国時間5月7日から開催中の「Build 2018」で開発者向けの新しい技術を発表しているが、その中に1つ、ゲーマーに特になじみ深いものがあった。
「Project Kinect for Azure」で「Kinect」が復活した。今回は、ソフトウェアや人工知能(AI)の開発者が対象だ。「Azure」はMicrosoftのクラウドコンピューティングプラットフォーム。同社によると、新しいKinectはエッジAI向けに設計され、次世代深度カメラなどの複数のセンサにオンボードのコンピュータハードウェアを組み合わせたパッケージになるという。
Kinectブランドが誕生したのは、ゲーム機「Xbox 360」用のモーションおよび音声制御システムとして発売された2010年のことだ。特にゲーマー向けというわけではなかったが、2012年には「Windows」版である「Kinect for Windows」が発売された。ゲーム機「Xbox One」が2013年に発売されたときには、Kinectのアップグレード版が搭載された。
しかし、Kinectは段階的に提供が終了した。Windows版は2015年、初代Xbox 360版は2016年、Xbox One版は2017年に販売が終了している。
今回、そのKinectが戻ってきた。「Project Kinect for Azureは、アンビエントインテリジェンスに取り組む開発者に対する新しいシナリオに活力を与える」とMicrosoftは述べている。「Microsoftの業界を定義するToF(Time of Flight)センサにその他のすべてのセンサを組み合わせて、電力効率の高い小さなフォームファクタに収めたProject Kinect for Azureは、Azure AIの豊富な能力を活用して、洞察と操作を劇的に改善する」(Microsoft)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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