Facebookが、AIの研究者や専門家の誘致を図る取り組みを拡大し、新しいAIの研究拠点をシアトルとピッツバーグに開設する。The New York Times(NYT)が米国時間5月4日に報じ、Facebookも認めた。2都市はそれぞれ、ワシントン大学とカーネギーメロン大学に近い。両大学では、AI研究プログラムが進められている。
Facebookは、学術機関から雇用した人材が、Facebookでの取り組みに加えて学術機関での研究を継続できるようにすることを、同社の研究施設で標準にしたいと考えている。
FacebookのAI研究担当ディレクターYann LeCun氏は声明で、「教授は、企業で異なる種類の経験を積むことで、学生や研究に良い影響を与える可能性がある」と述べた。「一方で企業とつながることは、学術環境では達成が困難な場合もある新たな科学的進歩を生み出し、その進歩を実用的な技術にするために役立つ」(LeCun氏)
Facebookは、プライバシーやセキュリティに関する取り組みや、写真や動画を分類(さらにコンピュータによるエフェクトを追加)するための新しいプログラム、その他多数のイニシアチブで、AIの活用を進めている。GoogleやApple、Amazonも、AIを利用してさまざまな製品やアプリを強化している。
Facebookはこれまでに、シリコンバレー、ニューヨーク、パリ、モントリオールにAIの研究拠点を構えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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