サムスン電子が2018年第1四半期決算(1〜3月期)を発表し、15兆6400億ウォンという記録的な営業利益を達成した。
営業利益は前年同期比で58.03%増加し、過去最高となった。半導体事業が11兆5500億ウォンの営業利益を上げ、特にメモリ事業が好調だった。サーバやグラフィックス関連の高い需要が成長につながったとサムスンは述べた。
ファウンドリ事業なども、スマートフォンや仮想通貨マイニングに使われるチップに対する需要が高かったとサムスンは付け加えた。2017年第4四半期のチップ事業の営業利益は10兆9000億ウォンで、当時の過去最高記録だった。
例年よりも早く発売された「Galaxy S9」と「Galaxy S9+」も、モバイル部門の3兆7700億ウォンの営業利益に貢献した。
営業利益率は前年から6.2%増加して25.8%となった。
リジッド有機EL(OLED)ディスプレイは需要が鈍化し、液晶ディスプレイは供給価格が落ち込んだ。ディスプレイ事業の利益は、前年の1兆3000億ウォンに対し、4100億ウォンだった。
メモリ事業は、サーバおよびモバイル用DRAMがけん引役となり、第2四半期も好調を維持する見込みだ。10ナノメートルのアプリケーションプロセッサと、仮想通貨マイニングに使われるハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)チップの出荷量は増えるが、スマートフォン用部品は需要の鈍化が予測される。
全体的な収益についても、モバイルの収益性低下とハイエンド製品における競合企業が課題となる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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