PCなどに付き物のディスプレイだが、基本的には固定して向きを変えずに使うため、ユーザーの位置や姿勢によっては表示内容が見えにくくなる。タブレットのようなデバイスなら、自然と見やすい角度で画面に向かえるものの、手で持っているとほかの作業ができないし、そもそも持ち続けるのは辛い。
そんな悩みを解消するため、サムスン電子傘下のSamsung Displayが、ドローンのように飛行して自動的に位置や向きを変えるディスプレイ技術を考案。これを米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2月13日に「FLYING DISPLAY DEVICE」(特許番号「US 9,891,885 B2」)として登録された。出願日は2016年1月3日、公開日は2016年10月27日(公開特許番号「US 2016/0313743 A1」)。
この特許は、飛行機能を備える表示デバイスの実現に必要な技術を説明したもの。特許書類に掲載されている図面を見ると分かるように、ディスプレイの四隅にプロペラが取り付けられた、ディスプレイとドローンの合体したデバイスが想定されている。
自律飛行が可能で、画面が適切に見えるようユーザーに合わせて飛行をコントロールする。ディスプレイの角度を変える機構も設ける。さらに、音声コマンドで動きなどを制御できるという。それ以外に、ユーザーの位置、顔、瞳孔、ジェスチャーといった情報を参照してコントロールするアイデアにも、請求項(クレーム)で言及している。
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