韓国のサムスンは現地時間1月31日の第4四半期決算報告で、「仮想通貨マイニング用チップに対する需要の高まり」による同社ファウンドリ事業の活性化を見込んでいると述べた。
またそれとは別に、そのようなチップを製造していることも認めた。
「サムスンは現在、ファウンドリ事業の一環として仮想通貨マイニング用チップの製造に取り組んでいる」と、同社は報道各社に送付した声明で明らかにした。「しかし、顧客に関するこれ以上の詳細を公表することはできない」(サムスン)
ビットコインなどの仮想通貨のマイニングとは、仮想通貨取引を検証するために用いられる難しい数学的問題をコンピュータで解くことを意味する。膨大な処理能力を提供する見返りとして、仮想通貨を手に入れることができる。
一部の仮想通貨には、1コインあたり数千ドルもの価値があることから、これに関する宣伝はかなり過熱している。一獲千金を狙って、自分のコンピュータシステムに高性能チップを搭載し、これに参加する人々が殺到しているのも無理もない。
実際、ビットコインの価値が急落したにもかかわらず、その熱狂ぶりはあまりにもすさまじく、例えば「Call of Duty」などのゲームをプレイするためにコンピュータを自分で改造したいゲーマーは、グラフィックスカードを入手しづらい状況になっている。そうしたカードは、イーサリアムなどの仮想通貨のマイニングに非常に適していることが明らかになっているようだ。
BBCは、韓国メディアThe Bellの記事を基に、サムスンが製造しているのはASIC(特定用途向け集積回路)チップだと報じている。ASICチップは、特定用途向けにカスタマイズすることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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