Facebookは米国時間4月24日、ユーザーのプライバシーとセキュリティを向上させる取り組みを継続し、開発者が同プラットフォーム上でAPIを使用できる範囲を制限すると発表した。
この変更は、Facebookから収集された消費者データの悪用が問題になっているさなかで実施される。また、Facebookの年次開発者カンファレンス「F8」を1週間後に控えたタイミングで、開発者に与える許可を縮小することになる。
24日に発表されたプラットフォームの更新は、Facebookの複数のAPIにおよぶ。注目すべきは、「Facebook Login」において「publish_actions」の許可が廃止されることだ。つまり、アプリがログインユーザーとしてFacebookに投稿を公開することができなくなる。24日以前に開発されたアプリがすでに得ている許可は、8月1日までとなり、以降はアクセスが停止される。代わりに開発者は、ウェブや「iOS」「Android」の「シェア」ダイアログを使うことを推奨されている。
加えて、8月1日以降、「Live API」のpublish_actionsの許可を使ってユーザーに代わり公開ができるのが、承認されたアプリだけになる。「Pages API」にも変更があり、たとえば、性別と言語によるオーガニックターゲティングが、サードパーティーのアプリによる投稿については直ちにできなくなる。また、「Messenger Platform」では、メッセージ内でシェアされる画像、動画、GIFアニメ、サウンドクリップに開発者がアプリ名とロゴを入れることが認められなくなる。
Facebookは4月上旬にもAPIの数件の制限と、アプリの新しい審査プロセスを発表していた。
Facebookは24日、変更により一部事業者の運用に不都合が生じる可能性があることを認め、開発者が急を要する問題を報告するための送信フォームを提示した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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