「マインクラフト」のアバター用スキンがマルウェア感染源--5万アカウントに影響

 McAfeeは、人気ものづくりサンドボックスゲーム「Minecraft(マインクラフト)」のアバター用スキンを介して感染するマルウェアが存在し、現時点で5万個以上のMinecraftアカウントに影響を及ぼしている、との調査結果を発表した。

 Minecraftは、幅広い年齢層に人気の世界構築シミュレーションゲーム。多種多様な環境に対応しており、子ども向けの学習教材としても活用されている。ユーザーは直方体を組み合わせた形状のアバターとして世界に登場し、ほかのユーザーと交流できたりする。

 Minecraftのスキンは、アバターの外見を変えるためのアドオン。ユーザーがダウンロードして使う。McAfeeによると、何者かがマルウェア感染能力のあるスキンを作り、Minecraftの公式ウェブサイトにアップロードして拡散させたという。極めて悪質なマルウェアで、ユーザーのシステムに入り込むとハードディスクをフォーマットし、バックアップデータやシステムプログラムを消去するそうだ。

 実行犯は不明だが、よく知られたサイバー犯罪組織の仕業ではないと、McAfeeは睨んでいる。大した経験のないMinecraftユーザーが、愉快犯としてほかのユーザーに迷惑をかけているのだろう、とした。

 McAfeeは、こうしたマルウェアに警戒するよう呼びかけている。まず、ゲーム用アドオンをダウンロードする際は、事前にユーザーのレビューを読んだり検索したりして素性を確認するとともに、信頼できる場所からだけダウンロードするべきだという。また、万が一に備えてバックアップすることや、セキュリティソフトを使うことも重要だとした。

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