Googleは、2009年より提供してきたURL短縮サービス「goo.gl」を2019年3月30日で終了させると発表した。goo.glの機能を段階的に制限し、モバイルアプリへの誘導を図れるスマートURLサービス「Firebase Dynamic Links(FDL)」への移行を促す。
GoogleがURL経由の情報共有を簡素化する目的でgoo.glを提供開始したのは、2009年12月。当初「Google Toolbar」のみに対応していたが、2010年10月にはウェブブラウザでも利用できるよう一般公開した。さらに、2011年1月に、各種ソフトウェアから直接利用可能とするAPIの提供を始めた。
goo.glの提供を終える理由について、Googleは、登場以降にURL短縮サービスが増えたことと、ウェブページ中心だったインターネット上のコンテンツ共有方法がアプリやモバイルデバイス、ホームアシスタント(スマートスピーカ)などへ変化したこと、の2つを挙げた。
goo.glの機能制限は段階的に進め、2019年3月31日より完全に使えなくする。ただし、生成済み短縮URLは残し、これらに対するアクセスをオリジナルURLへリダイレクトする仕組みは継続させる。
機能制限スケジュールは以下のとおり。APIで短縮URLを生成する開発者向けサービスと、ウェブブラウザなどで短縮する消費者向けサービスとでは、対応が異なる。
2018年4月13日より、Googleアカウント未サインインユーザーと、これまでgoo.glで短縮URLを作ったことのないユーザーは、goo.glコンソールで短縮URLの新規作成ができなくなる。それ以外のユーザーは、2019年3月30日までgoo.glコンソールの全機能が使える。作成済み短縮URLの管理と解析も、コンソールから実行可能。
2018年5月30日より、2018年3月30日以前にURL短縮APIを利用したことのあるプロジェクト以外のURL短縮ができなくなる。利用したことがある場合は、2019年3月30日までAPIの全機能が使える。
なお、既存の短縮URLをFDLへ自動移行するサービスは提供しない。移行する場合は、短縮URL情報を手動でエクスポートしてFDLへ取り込ませることになる。また、FDLは開発者向けサービスであるため、Googleは一般ユーザーに「Bitly」「Ow.ly」といった代替サービスの利用を勧めている。
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