「iPad」では、「Apple Pencil」を使えば手書きで文字や絵が描けるが、「クレヨン」を使うのはどうだろうか?
Logitechは米国時間3月27日、99ドル(日本では税別1万800円)のApple Pencilの代わりに使える49ドルのデジタルペンを発表した。「Logitech Crayon」と名付けられたこのペンは、まるで鉛筆と紙を使っているかのように、手書きで文字や絵を描くことができる。また、平たい形状をしているので机から転がり落ちることがない。バッテリ持続時間は8時間で、学校での使用であれば授業時間中は丸1日使える計算だ。
このデジタルペンは、教育現場での地歩を取り戻そうとするAppleの取り組みの一環と位置づけられる。また、てこ入れが必要とされてきたiPad事業に新たな勢いを与えるのにも役立つだろう。教育市場では、安価なGoogleの「Chromebook」が教師や生徒の間で高い人気を得ているが、新しいiPadでこれを駆逐するというのが、Appleの狙いだ。
Logitech Crayonは、Appleの「Pages」「Numbers」「Keynote」や、Microsoftの「Office」などのアプリで使用できる。手書きでメモを残したり、画像やPDFに注釈を入れたりしたりすることが自由にできる。
筆者は、短い間だが、実際にCrayonを使用する機会を得た。筆圧検出機能はなく、対応しているデバイスも、児童生徒を主な想定ターゲットとした9.7インチ新型iPadのみとなる。細かい操作ができるアーティスト向けのツールというよりは、基本的な機能を備えた子ども向けのスタイラスと考えた方がいいだろう。
Crayonへの充電は、Apple独自の「Lightning」ケーブルで行う。USB-Cは利用できない。
Logitechはこれに加え、新しい教育市場向けiPadアクセサリとして、99ドルの保護ケース「Rugged Combo 2」を発表した。
このケースには取り外し可能なキーボードが付いている。このキーボードは、専用のコネクタでケースに取り付けられ、水をこぼしても安心な設計になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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