ソーシャルメディア大手Facebookのプライバシー慣行への懸念が報じられている問題で、米連邦取引委員会(FTC)が同社に対する調査を行っていることを明らかにした。
FTCは「Facebookのプライバシー慣行に重大な懸念を提起する最近の報道」について、非公開の調査を開始したとの声明を発表した。
「FTCは消費者のプライバシーを保護するため、あらゆる手段を行使して徹底的に取り組む」と、FTCの消費者保護局局長代行を務めるTom Pahl氏は述べている。
「そのような手段の最たるものが、プライバシーシールドの順守を含め、自社のプライバシー方針を履行していない企業や、FTC法に違反して消費者に重大な損害を与える不正行為に関与している企業を取り締まることだ」(Pahl氏)
声明では具体的に述べられていないが、FTCが調査しているのは、2016年の米大統領選でDonald Trump氏陣営が利用したコンサルティング会社Cambridge Analyticaが、Facebookユーザー5000万人超の個人情報を不正に入手していたと報じられ、先日から騒動になっている問題だとみられる。
この件についてFTCにコメントまたは確認を求めたが、回答は得られなかった。
一方、FacebookはFTCに協力する姿勢を表明している。
「われわれは引き続き個人情報の保護に積極的に取り組んでいく。FTCの質疑に応えられる機会に感謝している」と、Facebookの副最高プライバシー責任者のRob Sherman氏は短い声明の中で述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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