「Googleマップ」に、「Plus Codes」へのサポートが追加された。Plus Codesは、住所のない場所に対して簡潔な位置情報を作成するオープンソースの住所設定システムだ。
このPlus Codesシステムは、地球の表面を分割して(Googleはこれを「タイルで区切ったエリア」と呼んでいる)、それぞれに固有のコードを割り当てる。このコードは英数字6文字と「+」記号で構成され、これに都市名を合わせて、たとえば「F26X+9F Gurugram」のように表示される(グルグラムはインドの都市)。
ユーザーはGoogleマップのどこにでもピンをドロップでき、それに対してコードが提供される。各コードは共有可能で、デスクトップ版やモバイル版のGoogleマップで検索フィールドにコードを入力することで、誰でもその場所を検索できるようになる。
Googleマップのプログラム管理責任者を務めるSuren Ruhela氏によると、世界中で利用可能なこの方法は、「長々とした」住所表記の代わりになり、たとえばインドの遠隔地のように住所がまったくない地域でも、ユーザーが場所を指定できるという。
「私たちは、インドで指定の住所にたどり着くのがどれだけ困難になり得るかを知っている。表記の形式が独特で、地方、地域、使用事例によって異なるのだ」(同氏)
「一部の住所は、街路名と建物の数字によってきちんと定義されていて探しやすい一方で、何百万もの人々や場所については、特にへき地になればなるほど定義するのが難しい」(同氏)
Googleはまた、新しい住所やGoogleマップに表示されていない住所をユーザーが送信できるようにする機能「Add an Address」(住所を追加)と、正確な場所が分からない場合にユーザーが認識できそうなランドマークやPOI(人々が興味を持つような場所)などを提示してくれる「Smart Address Search」(スマート住所検索)を導入したと発表した。
また、音声ナビゲーションには、インドで話されているベンガル語、グジャラート語、カンナダ語、テルグ語、タミル語、マラヤーラム語の6言語が追加された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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