グーグル、地球上のあらゆる地点をコード化する「plus+codes」リリース

 Googleは、地球上のあらゆる地点をピンポイントで特定するコード「Open Location Code(OLC)」を手軽に使うためのオンラインサービス「plus+codes」をリリースした。さらに、「Google Maps」もOLCで検索できるようにした。


6GCRMQRG+59はナイロビのある地点(出典:Google)

 OLCは、都市だろうと未開のジャングルだろうと、地球上のあらゆる地点に専用の“住所”や“郵便番号”を割り当てる技術。例えば「6GCRMQRG+59」というコードには、以下のような意味がある。「building code」の後ろに1桁加えて、ドアの位置を特定することも可能。

  • 6GCR:約100km四方の範囲を特定する「region code」
  • MQ:5km四方の範囲を特定する「city code」
  • RG:250m四方の範囲を特定する「neighbourhood code」
  • 59:14m四方の範囲を特定する「building code」

 例に使った6GCRMQRG+59はナイロビ(Nairobi)のある地点を指しているのだが、plus+codesではregion codeを指定せず「MQRG+59 Nairobi」と入力しても同じ検索結果が得られる。また、plus+codesはユーザーの現在地を参考に検索結果を返すため、region codeやcity codeを省いて「MQRG+59」や「RG+59」と入力すると、現在地からおよそ40km以内にある同じコードを持つ場所が示される。

 OLCが威力を発揮するのは、広大なビーチ内でパラソルを立てた場所や人里離れた場所のように、住所では正確に位置を示せない地点を誰かに伝える場合だ。ビーチで甲羅干しをしている場所にピザを配達してもらう、といったことに応用できる。「Ingress」のポータルや、「ハリー・ポッター」に登場する「ポートキー」などの在りかを指定する際にも便利だろう。


ビーチにピザを配達してもらえる
(出典:Google)

 GPSと電子コンパスに対応しているスマートフォンを使うと、コードで指定した地点までの方向と距離を知ることができる。


CNET Japanのオフィス(左)、筆者の現在地からの方向と距離(右)(出典:Google)

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