KDDIは3月15日、アジア地域11拠点を接続する光海底ケーブル「Southeast Asia-Japan 2 Cable」(SJC2)について、China Mobile International(中国)、Chunghwa Telecom(台湾)、Chuan Wei(カンボジア)、Facebook(米国)、SK Broadband(韓国)、Singtel(シンガポール)、VNPT(ベトナム)と共同で建設することに合意し、建設保守協定を締結したと発表した。
また、日本電気(NEC)とSJC2のシステム供給契約を締結した。
SJC2は、日本とシンガポールを直接接続し、韓国、中国本土、台湾、香港、ベトナム、カンボジア、タイに分岐する、総延長約10500kmの光海底ケーブル。最新のDWDM(Dense Wavelength Division Multiplexing)技術を利用し、設計容量は144Tbpsで、2020年中の完成を予定している。
日本側は、2016年6月運用開始のFASTERと同様に千葉県南房総市および、三重県志摩市の2カ所に陸揚げすることで、東西に2分散した拠点から米国向けに加え、アジア向けの接続を強靭化し災害対策を強化することにより、より安定的な国際通信サービスを提供するという。
なお、SJC2は主要データセンターまでシームレスに接続できるように、シンガポールと香港においてケーブル陸揚局からデータセンターまでの回線も合わせて手配する予定。
同社では、SJC2への出資を通じ、動画視聴やクラウド利用、IoTの活用など今後ますます増加することが予想されるアジア、太平洋域における通信需要に対応し、これまで以上に信頼性の高い通信サービスを提供するとしている。
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