科学・技術・工学・数学(STEM)教育やプログラミング学習に活用可能な子ども向けデバイスとして、先日「Raspberry Pi」ベースのタブレット「RasPad」を取り上げた。
今回は、学習に利用できるRaspberry Piベースの子ども向けタブレットという同じコンセプトで開発され、DIY的要素を加えた組み立て式タブレット「MakePad」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Kickstarter」で支援募集中。
MakePadは、タッチ対応の10.1インチ画面を搭載するタブレット。心臓部には「Raspberry Pi 3 Model B」を採用。OSの「MakeOS」はタッチパネル操作でSTEM教育を実施できるよう考慮されており、楽しみながらプログラミングを学び、デジタル音楽の制作、ゲームの開発などに取り組めるという。
プログラムは、「Blockly」ベースのビジュアルプログラミング環境で作る。音楽制作アプリ「MakeMusic」と組み合わせると、パズルのピースを組み合わせるようにプログラムを組み、音楽を制作できる。作成したBlocklyコードをRubyのコードへ変換することも可能。
DIYキットとして提供され、画面、Raspberry Pi、スピーカ、バッテリなどの部品を組み立てて使えるようにする。その際、ドライバーなどの工具は必要はなく、ブロックのように組み合わせればよい。さらに、表面の突起は「LEGO」ブロックと互換性があり、ブロックを取り付けられる。
なお、教育現場などで使う子ども向けデバイスなので、搭載アプリはインターネット接続しないオフライン環境で動かせるようになっている。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間4月12日まで。目標金額の5万ドル(約529万9000円)に対し、記事執筆時点(日本時間3月15日14時)で約1万6000ドル(約169万5680円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと28日ある。
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