トラックの運転は長時間にわたり変化に乏しく、家族と離れて過ごさなければならない仕事だ。疲労と時間との戦いといえる。米スタートアップ企業のStarsky Roboticsは、自動運転のセミトラックを実現することで、こうした状況を変えようとしている。
Starskyは、公道で初めて完全に無人のトラックの自動運転を実施したことを米国時間3月8日に発表した。文字通り無人で、緊急時に備えたドライバーもエンジニアも同乗していない。トラックはフロリダの幹線道路を7マイル(約11km)にわたり、確かに一直線で他に車のない道路だったとはいえ、事故なく走った。この種のテストはこれまでにないものだという。
Starskyは以前、ハリケーン「イルマ」の発生時に有人ながら自動運転のトラックを使って支援物資を運んだ。物資の輸送にあたったトラックの1台は、安全用のドライバーが介入することなく68マイル(約109km)を完走できた。Starskyのアプローチが自動運転トラックを手がける他の会社とわずかに異なるのは、手際よく安全に運転しやすい幹線道路での自動運転にのみ注力していることだ。トラックでの移動における「ファーストマイル」と「ラストマイル」の部分は、ドライバーによる遠隔制御へと引き継ぎ、より複雑な市街地の道路を移動する。
Starskyは、トラックのドライバーに取って代わろうとしているのではなく、ドライバーの仕事の面倒で危険な部分を取り除く一方で、ドライバーを人間のスキルが必要な部分に集めようとしている。
Starsky Roboticsは8日、Shasta Venturesが主導する1650万ドル(約18億円)の資金調達ラウンドを完了したことも発表した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
すべての業務を革新する
NPUを搭載したレノボAIパソコンの実力
「1→10」の事業化を支援する
イノベーション共創拠点の取り組みとは