アリゾナ州とカリフォルニア州の州境にあるモハーヴェ砂漠付近では、貨物輸送トラックがトポック秤量所を出入りする。埃っぽい沿道のその施設を高速で通り過ぎるだけならば、特に目を引く光景には気づかないかもしれない。しかしそこでは、いつもと違うことが起きている。
トポック秤量所は、Uberが自動運転大型トラックによる貨物輸送の試験に利用している場所の1つだ。
同社は米国時間3月6日、アリゾナ州における試験段階を終え、複数の顧客を対象に一連の自動運転トラックによる同州内での貨物輸送を開始することを明らかにした。
その仕組みは次の通りだ。通関地などの積荷場所で人間が運転する通常のセミトラックにトレーラーを連結し、トポック秤量所などの中継所まで走行する。そこで貨物をUberの自動運転トラックに移し替え、今度はこのトラックが同州内の別の中継所まで長距離を走行する。ここで再び、人間が運転する大型トラックに貨物を移し替えて、都市部までの最後の短距離をそのトラックが走行する。
自動運転トラックの開発に加えて、Uberは「Uber Freight」というアプリプラットフォームを提供している。配車サービスアプリと同様に、運送会社とそのドライバーを発送者につなぐものだ。このアプリは既に、米国中の運送業界で利用されており、今後はUberの自動運転セミトラックがこのプラットフォーム上で利用できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス