AI開発に欠かせない「GPU」--NVIDIAがディープラーニングの最新事例を紹介 - (page 3)

ディープラーニングをすぐに始められるソフトウェアも用意

 佐々木氏は、GPUディープラーニングに最適なエヌビディア製品やツールについても触れた。ハードウェア製品としては、データセンター用途に最適なGPUである「Tesla V100」と、そのTesla V100を8基搭載したラックマウント型サーバ「DGX-1」、Tesla V100を4基搭載したフルサイズタワー型の「DGX Station」がある。なかでもDGX-1は、FacebookのAI研究部門で128台が稼働しているなど、大規模導入の実績があることもアピールした。


NVIDIA GPU製品のシリーズラインアップ

DGX-1

DGX Station

FacebookではAI研究部門用に128台のDGX-1を導入している

 しかしGPUなどのハードウェアだけがあっても、AIプログラミングやディープラーニングは始められない。GPUを効果的に計算処理に利用できるようにするソフトウェアも必要だ。そこでエヌビディアは、ディープラーニングに最適なソフトウェアプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud」を用意。エヌビディアの管理するサーバ上で、学習や解析などディープラーニングに必要な準備と処理をすぐに始められる。


ディープラーニングをすぐに始められるクラウドプラットフォーム「NVIDIA GPU Cloud」

 また、組み込み機器向けAIモジュール「JETSON TX2」、2018年第一四半期にサンプル出荷を予定している最新の自動運転車向けチップ「DRIVE XAVIER」、自動運転タクシー向けコンピューター「DRIVE PEGASUS」などの概要も披露。AIとは直接関係ないものの、自動車などの工業製品の設計・デザインコラボレーションを離れたところにいるユーザー同士でリアルタイムに行えるVRプラットフォーム「HOLO DECK」も動画で紹介した。


組み込み機器向けAIモジュール「JETSON TX2」

自動運転車向けチップ「DRIVE XAVIER」

自動運転タクシー向けコンピュータ「DRIVE PEGASUS」

 このようなハードウェアとソフトウェアで高度なAIを作り上げることにより、自動車においては「ただ自動で運転するだけでなく、クルマの使われ方自体が変わってくるだろう」と佐々木氏。「テクノロジで人を幸せにする。その代表例が自動運転になるのでは」とも話し、それを実現する製品と技術をエヌビディアが提供していることの強みを改めて強調した。


「DRIVE XAVIER」などを採用した車載コンピュータでは、多数のカメラやセンサーからの情報をもとに物体検知を行い、自動運転を実現する

「HOLO DECK」では複数ユーザーがリモートからコラボできる。製造に用いられる実際のCADデータから3D CGモデルを描画するため、内装もリアルに再現

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