2月20日〜2月26日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。Appleは、大ヒットしているワイヤレスイヤホン「AirPods」の新製品を準備しているようだ。AirPodsは、iPhoneに付属していたケーブル付きのイヤホンマイクEarPodsのデザインをそのままワイヤレスにし、左右独立型としてケースとともにセットで販売されている製品だ。
新型のAirPodsは2018年に登場し、雨や汗などから製品を守る防水性能と、「Hey Siri」の呼びかけに対応する機能刷新を行うとみられている。
AirPodsはヘッドフォン端子を持たないiPhone 7シリーズが登場した2016年に登場し、左右のピースが分かれている「完全ワイヤレスイヤホン」市場で85%のシェアを獲得している製品だ。Appleは販売台数を公表していないが、深刻な品薄状態を脱した2017年には1400万台前後が販売され、2018年はその販売台数が倍増すると予測されている。
Appleは2017年9月のiPhone発表イベントでiPhone Xなどの新型モデルをワイヤレス充電に対応させており、すでに対応済みだったApple Watchに加えて、AirPodsケースに新型モデルを用意し、3台のワイヤレス充電対応デバイスを同時に充電できるAirPowerをアナウンスした。このAirPowerは2018年3月に登場するとみられており、AirPodsケースもオプションの形で既存ユーザーに販売されることになるだろう。
AirPodsは現在も予約から納期まで5日程度を要しており、引き続き人気モデルとして作れば作っただけ売れる状況が続いている。そのため、新製品投入を急ぐ必要はなく、例えば9月に登場する次世代iPhoneに合わせた発表でも問題ない。
その上で考えられる技術的な側面は、ワイヤレス性能の向上だ。現在のAirPodsをはじめとするApple製品はBluetooth 4.2をサポートしているが、すでにBluetooth 5規格が登場しており、広帯域と省電力を両立することから、AirPodsにとっても高音質化とバッテリ持続時間の向上が期待できる。
AirPodsに搭載されたワイヤレスチップW1がアップグレードされることは確実だが、無線通信の新規格や、Siri対応など、どれだけの機能を盛りこんでいくのか、注目される。
アップルの新「AirPods」は「Hey Siri」対応?2018年中にリリースか(2/23)スペイン・バルセロナでは、モバイルの祭典、MWC 2018が開幕。Samsung GALAXY S9など、Androidスマートフォンのフラッグシップモデルが次々と登場し、2018年のモバイル戦線の火蓋が切って落とされた。しかし、スマートフォン市場の先行きはさほど明るくない。
IDCの調査によると、2017年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年同期比から6.3%減少し、歴代で最も大きな下落となった。通年の出荷台数も横ばいで、スマートフォンの成長が止まりつつあることを示唆している。
一方Strategy Analyticsによると、同時期のスマートフォン向け支出は13兆円に達しており、販売台数の減少に対して支出額は増加している。買い換えは急いでいないが、買い換えるなら高級志向が強まっていることが分かる。
この市場を作り出しているのは、他ならぬAppleだ。iPhone Xを投入した効果もあり、売上高のシェアは51%に達しているという。
「MWC 2018」がまもなく開幕--スマートフォンの未来を占う5つの疑問(2/23)Appleは2月9日にHomePodをリリースし、そのレビューが集まってきている。サウンドは優秀だという指摘が集まる一方で、それゆえにSiriの機能不足が際立つ結果となっている。
SiriブランドはiPhoneやApple Watchと共通だが、HomePodのSiriにはiPhoneと比較してできないことが多い。たとえば、HomePodはiPhoneの通話をスピーカフォンで楽しむ機能があるが、HomePodから電話をかけることはできず、iPhoneで発信もしくは着信した通話をHomePodに出力する設定をその都度行う必要がある。
Appleが競合の音声アシスタントに対して、Siriをどのように育てていくのか、依然として不透明な状況が続いている。対応製品の普及台数では他のアシスタントを大きくリードしているSiriの行き先を、早く示して置いた方が良さそうだ。
アップル「HomePod」を徹底解説--音は優秀、「Siri」には課題も(2/20)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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