Appleのスマートウォッチ「Apple Watch」は便利なのだが、その高機能と引き換えに消費電力も多い。そして、ウェアラブルデバイス特有の制約として、大容量バッテリの搭載が難しい。その結果、どうしても小まめな充電が必要になる。
この問題に対処するためか、アップルは充電機能を意識したApple Watch用ケースに関する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間2月27日に「CASE FOR WEARABLE ELECTRONIC DEVICE」(特許番号「US 9,901,147 B1」)として登録された。出願日は2017年6月7日。
この特許は、手首へ装着するリストバンド型ウェアラブルデバイスを対象としており、そのデバイスの装着用バンドを収納しておくケースについて説明したもの。第1クレーム(請求項)ではバンドの収納にしか言及していないが、ほかのクレームや実施例ではデバイスも一緒に収納する機構に触れている。磁石などを使って位置合わせするなど、さまざまな収納機構の案も読み取れる。
ところが興味深いことに、20個あるクレームのいずれも収納機構の説明ばかりで、充電に関する記述がない。これに対し、クレームに続く詳細な説明の部分には、ウェアラブルデバイスにおいて充電が必要であることや、充電機能付きケースの存在などが繰り返し書かれている。実施例や図面でも、ケースのワイヤレス充電機能に対する言及がある。
クレームに充電機構の説明を盛り込まなかった理由は定かでない。しかし、アップルが、充電機能を備えるワイヤレスヘッドホン「AirPods」用ケースのApple Watch版、というアイデアを持っていることは確かだ。
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