急速に拡大するスマートホーム市場においてAmazonやAppleと競争を繰り広げるGoogleが、機器メーカーNestを再び傘下に収める。この動きの大きな目的は、Googleの人工知能(AI)技術と「Googleアシスタント」を、Nestの新製品にさらに簡単に搭載できるようにすることだ。Googleアシスタントは、Amazonの「Alexa」やAppleの「Siri」に対抗するデジタルアシスタント。
世界最大の検索エンジンを提供するGoogleは、Googleの知見をスマートフォン以外のデバイスに組み込むことに自社の将来を賭けている。Googleは米国時間2月7日、Nestは同社の計画の一部であり、親会社であるAlphabetの「Other Bets」プロジェクトの1つとして外部に位置づけられた、独立部門としてのその運営体制を終了すると述べた。
NestはGoogleという母船に再度組み込まれる。Googleは、検索、「YouTube」、モバイルOS「Android」などの収益源を擁する、Alphabetの1部門だ。Googleに2014年に買収されたNestは、この2年間、Googleとは独立して運営されてきた。GoogleはAlphabetの部門としては唯一、収益性のある部門だ。
新しい組織体制の下、Nestの最高経営責任者(CEO)であるMarwan Fawaz氏は、Googleのハードウェア責任者であるRick Osterloh氏の直属となる。Osterloh氏は、Motorolaの元幹部で、2016年からGoogleのすべての民生製品を統括している。これには、スマートスピーカ「Google Home」、スマートフォン「Pixel」、ストリーミング機器「Chromecast」などが含まれる。
「機械学習とAIに対するGoogleのすべての取り組みが、Nest製品に役立つのはきわめて明白だ。一緒に開発することが理にかなっている」とOsterloh氏は6日、Fawaz氏とのインタビューで述べた。インタビューは、キッチンがあり、洗濯乾燥機まで備えつけられた、家の中のようにデザインされたミーティングルームで行われた。「自然な成り行きだった」(Osterloh氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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