「Firefox」の開発元であるMozillaは米国時間2月6日、「Raspberry Pi」用のソフトウェア「Things Gateway」の新バージョンをリリースした。Things Gatewayにより、ネット接続された各種デバイスをウェブから管理するデバイスとして、Raspberry Piを利用できるようになる。
Mozillaは2017年、「Project Things」と呼ばれるフレームワークの一部として、Things Gatewayのプロトタイプを公開していた。Project Thingsは、ベンダーが異なるせいで連携しない場合があるIoT製品を管理する目的で、ウェブ技術を活用するよう提案された「Web of Things」標準を実装するためのフレームワークだ。
Web of Things標準は、ネット接続されたモノ同士がお互いを検出してリンクできるようにするため、それぞれのモノにURLを提供する。Mozillaは、Web of Thingsに対応することで、Google、Microsoft、Amazon.com、Apple、サムスンが利用しているさまざまなIoTアプリケーションやネットワークプロトコルを連携できるようになると考えている。
MozillaがリリースしたRaspberry Pi用のThings Gatewayには、多数の機能が搭載されている。コンピュータのマイクから音声コマンドを利用できる機能、オンライン自動化サービスの「IFTTT」に似たルールエンジン、自宅にある機器の配置図を作成できる機能などだ。
また、スマートプラグ、調光可能なカラーランプ、スマートスイッチ、スマートセンサといったさまざまな機器のサポートが追加されている。さらに、新しいプロトコルやデバイスをサポートするためのアドオンシステムや、サードパーティーアプリによるアクセスを認証するための新たな方法も用意されている。
今回の発表の中で、Mozillaはネットワーク上でThings Gatewayを設定し、「Zigbee」標準と「Z-Wave」標準に対応したスマートプラグを接続する方法についても説明している。
MozillaのアプリケーションエンジニアであるBen Francis氏は、米ZDNetの取材に対し、「設定はかなり簡単で、ハッカーや開発者のみを対象としたものではない」と電子メールで回答した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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