自分はなんのために仕事をしているのか、考えたことは一度や二度ではない。「生活のため」というのが、一番しっくりくる理由だが、しかしそれだけではないような気もする。もっと目的がはっきりしている人もいるかもしれないが、働いていれば、やりがいを感じることもあるし、まったく感じられないこともある。そんなあいまいな自分でも、心の持ち方1つで変わるのかもしれない。本書を読むと、ちょっと安心できる。
もともと本書は、社内の人向けに書かれたビジネスブログなのだそうだ。大げさなことは1つも書かれていない。ただ、そこには、自分かもしれない人が見えてくるだけだ。毎日の仕事をちょっとだけがんばっている自分。言われたことをこなすだけで精一杯の自分。後輩や部下はいるが、責任に不安を感じることもある自分。忘れかけていた自分。
1つの項目はとても短い。ほとんど1~2分で読める気軽さだ。それぞれが独立している話なので、どこから読んでもかまわないし、文体もやわらかくて読みやすい。パッと見て、目に飛び込んできたものが、そのとき自分が最も関心のある話かもしれない。同僚や友人に、軽く相談するような気持ちで、ページをのぞいてみるのがいい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス