毎年、この季節になると、多くの個人事業主が悩まされるのが「確定申告」だ。わからないことをネットや本で調べても、「自分の場合はどうなるのか」がよくわからないまま、ということは多々ある。「会社から報酬をもらったときには源泉徴収されている。では、個人事業主同士で仕事をして、個人事業主から報酬をもらった場合は?」など。本書では、そうした現実によくあるパターンの解説が数多く解説されており、相談相手もなかなか見つからない個人事業主にとって、確定申告の強い味方となってくれる。
たとえば、個人事業主となる際、よく言われる「仕事用に口座を作った方がよい」というアドバイスについてや、「所得がないとき(ゼロのとき)は確定申告しなくていいんじゃないの?」といった基本的な疑問などにも、丁寧な説明があるので、思い込みや誤解を解いてくれる。
「駆け出しクリエイターのための」とタイトルに付いているが、主に仕入れのない個人事業主にとって、これほど実例豊富な書籍はないだろう。また、「駆け出し」ではなくても、今までうやむやにやってきてしまった、というクリエーターは多いはずだ。そういう人にとっても、改めて税金や経費のことを確認できる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」