1月23日〜1月29日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは2017年6月に発表していた音声アシスタントSiri搭載のホームスピーカー、HomePodを2月9日に発売することを発表した。当初は2017年12月の発売をアナウンスしていたが延期されていた。発売される国は米国、英国、オーストラリアで、米国での価格は349ドルとなる。
AppleのTim Cook CEOはカナダ訪問中にHomePodについてFinancial Postにコメントしており、これまでのスマートスピーカーに欠落していたのは、没入できる音楽体験だと指摘している。そのことからも、HomePodがオーディオ製品として評価されることを目指していることが分かる。
HomePodにはA8プロセッサが内蔵されており、SiriやHomeKitの制御に使われることは想像に容易いが、7つのツィータと1つのウーハによる音場作りに活用されると見られる。また、2つのHomePodを1つの部屋に設置して、ステレオスピーカとして利用するなど、今後のソフトウェアアッピプデートによる機能向上もまた、汎用アプリケーションプロセッサを内蔵しているHomePodのメリットといえるだろう。
Appleがどうアプローチするかにかかわらず、現在AmazonやGoogleは、スマートスピーカ市場を席巻しており、その競争の中心は50ドル以下の価格に抑えられた小型の製品に集まっている。両者は人が住む各部屋にスマートスピーカーが設置されることを目指しており、すなわちそのスピーカが対応する人工知能にいつでも話しかけることができるようにすることがゴールだ。
Appleは、HomePodを導入するユーザーは少なくともiPhoneユーザーかつApple Musicでストリーミング音楽を楽しんでいる人、というターゲットを想定しているはずだ。その場合、各部屋にスマートスピーカーを設置しなくても、iPhoneやApple WatchでSiriが利用できる。
まだ、現段階で勝負の行方は分からないが、AppleがHomePodやSiriの優位性としてアピールできることは、音質、そしてプライバシーの問題に限られるだろう。
価格については議論を呼ぶところだ。349ドルという価格は競合となるスマートスピーカと比較すると大幅に高い価格だ。一方、オーディオ製品としてとらえれば、取り立てて高い価格とはいえない。
アップルのスマートスピーカ「HomePod」は2月9日発売--米国などで(1/24) 「HomePod」がようやく発売へ--出遅れたアップルに残されたチャンスとは(1/26)Appleは2017年6月の世界開発者会議WWDC 2017で、iOS 11に搭載したARKitを、iOS 11.3で更新する。ARKitは当初から、複数の平面や距離の認識を可能としており、平面上に正確なサイズで物体を配置して表示することができた。
iOS 11.3で更新されるARKit 1.5では、水平面に加えて垂直面の検出の実現、変則的な形の検出の向上、コンピュータビジョンを活用した画像の認識と合成、AR利用時の実際の世界の映像の解像度向上(720p→1080p)といった機能向上が含まれる。
ARKitによって、AppleはiOSが「世界最大のARプラットホーム」になったと発表し、仮想現実以上に我々の生活にインパクトを与える技術として注目していることをたびたび明らかにしてきた。 開発者は、iOS 11向けのアプリ開発において、ライセンスする必要なくAR機能を取り込むことができる。これまでは高度なAR機能を実現するには、自分でゼロから開発するか、既に存在するライブラリをライセンスして利用する必要があった。
アップルのARアプリ、ついに壁にモノを貼れるようになる(1/29)筆者執筆のMacBook Air10周年に寄せたコラムが公開されている。MacBook Airは2008年1月に披露されており、Appleが2006年にIntelプロセッサを採用したことで実現した製品、と考えている。
Intelにもチップの小型化の協力を仰いだが、Appleのデザインとエンジニアリング、そして思い切った割り切りによって、Intelチップでどんなコンピュータが作れるかを世界中に知らしめた点で、非常に面白い製品だったと言える。
コラムでも触れたが、AppleはMacBook Airで光学ドライブを排除し、2010年のモデルチェンジでハードディスクドライブまで排除し、その後のMacBook製品でもそうした思想が引き継がれている。またAppleのMac販売台数は、MacBook Air以降大きく伸び、最大で年間2000万台を突破するまでに成長した。
MacBook Airがつくった10年とこれから--2008年の誕生から振り返る(1/23)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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