長い間、カリフォルニア州にあるキャッスル空軍基地の跡地で自動運転車をテストしていたのは、Google傘下のWaymoだけだった。しかし、そこへお仲間が加わるようだ。
WardsAutoが地元マーセド郡のコミュニティーディレクターの話として報じたところによると、サムスンがキャッスルを試験場として利用開始した。サムスンは自動運転車を一から開発する計画はないが、自動運転車市場への参入を目指しており、そのためキャッスルに拠点を置くことにしたようだ。
キャッスル空軍基地は1990年代に閉鎖されたが、2013年にWaymoがこの場所に約37ヘクタールの広さを持つ自動運転車の試験場を開設。人工の街並みを整備し、制御された環境で試験ができるようにした。鉄道の線路や私有車道、高速走行用のコースを備えるこの試験場で、Waymoは自動運転車を公道で走らせるための準備を進めている。
ちなみに米CNETのTim Stevens記者は最近、このキャッスルの試験場を訪問し、Waymoの最新の自動運転車を試乗した。車は「Chrysler Pacifica」をベースにしたもので、人間のドライバーなしに完全な自律走行ができる。また、Waymoはアリゾナ州フェニックスで公開試験を開始するにあたり、自社の車にユーザーインターフェースを搭載し、走行中の車が「見ている」景色を乗員が見られるようにした。
キャッスル空軍基地の跡地を利用するのは、Waymoとサムスンだけにとどまらない。Waymoの試験場は今後、さらに広大な自動運転技術の研究開発拠点California AutoTech Testing and Development Centerの一部となる予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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