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アップルのARアプリ、ついに壁にモノを貼れるようになる - (page 2)

Shara Tibken (CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年01月29日 07時30分
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 ARとは、ヘッドセットやスマートフォン上で、実際の世界にデジタルな画像を重ねて表示する技術だ。Appleはついに2017年、ARKitを発表することでAR市場に飛び込んだ。ARKitは、iPhoneやiPad向けアプリに従来よりも簡単、迅速にAR機能を追加するためのツールだ。Appleはこれで、テクノロジ業界で最もホットな技術の1つであるARに賭ける多数の競合に仲間入りした。

 2017年9月に「iOS 11」と共にARKitが公開されてから、約2000本のARアプリが市場に送り出された。特に人気があるのは、自宅にバーチャルの家具を「仮置き」できるIKEAのアプリや、ポケットモンスターの捕獲が従来よりリアルになった「Pokemon GO」のアップデートだ。

 Appleの最高経営責任者(CEO)、Tim Cook氏は昨年、ARをスマートフォンが及ぼした世界中の人々への影響と比較してみせた。「われわれはiPhoneについて、特定のユーザー層や国、市場を想定する必要がない。すべての人々に向けたものだ。ARはそれほど大きなものだと私は思う。非常に大きい」とCook氏は語った。


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ARKitで前進

 ARKit 1.5の主な新機能は3つ。まず、リアル世界を理解する能力が高まり、水平面だけでなく、垂直面も検知できるようになった。アプリは、リアル世界に壁やドアがあれば検知し、それに合わせて仮想物体の動きを調整する(現在のiPhone向けARアプリではできないことだ)。また、例えば円形のテーブルなど、変則的な形の検知能力が向上した。

 筆者はデモゲームで、仮想のボールを床にバウンドさせて、壁に掛かっているダーツボードのような円形の的に当ててみた。ボールが壁の存在を検知できなければ、そのまま壁を通り抜けてしまうだろうが、ボールは的に貼り付いた。

 ARKit 1.5には、高度なコンピュータビジョン技術を使って画像を認知し、それをARの世界に重ねる機能もある。例えば、筆者が体験したもう1つのデモアプリでは、壁に貼ってある月着陸船のポスターにスマートフォンをかざすと、1969年のアポロ11号による静かの海への月面着陸の動画が始まった。宇宙飛行士の声が聞こえ、月面に仮想の月着陸船が着陸した。画面上のボタンをタップすると動画は終わり、仮想の月着陸船は小さくなって会議室のテーブルの上に乗り、よく見えるようになった。

 ARKit 1.5の3つ目の新機能は、ディスプレイに映るリアル世界の解像度の向上だ。従来の720pから1080pに上がる。現在は、例えば「IKEA Place」のようなARアプリを使う際、ディスプレイ上のリアル世界の家具などの物体は、ややぼやけて見えた。それがもっとはっきり、くっきり見えるようになる。

 ARKitの新機能は、これまでより没入感の高いARアプリをもたらすだろう。学校、美術館、ギャラリー、映画館などは、月面着陸アプリのように、標識やポスターにスマートフォンをかざすユーザーをARの世界につれていくようなアプリを開発できる。アクセシビリティの高いアプリや、標識検知ソフトなどの開発も期待される。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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