SMEがアナログレコードの自社生産を再開--約29年ぶり一貫生産が可能に

 ソニー・ミュージックエンタテインメントは1月25日、グループ会社ソニーDADCジャパン(DADJ)がアナログレコード用のスタンパー製造設備を導入したと発表した。これにより、ソニーミュージックグループ内でアナログレコードの一貫生産が可能になる。


アナログレコード用のプレス機

 アナログレコード自社生産復活第1弾として「EIICHI OHTAKI Song Book III 大瀧詠一作品集Vol.3『夢で逢えたら』」(税別価格:2300円)と、ビリー・ジョエル「ニューヨーク52番街」(税別価格:3800円)の2タイトルを、3月21日に発売。大滝詠一とビリー・ジョエルは、1982年10月1日に世界初の商業用CDの第1号を発売したアーティストになるという。

 アナログレコードは、国内生産枚数が最も少なかった2009年に比べ約10倍に伸長しているとのこと。アーティスト側からもアナログレコードでのリリース需要が増えており、再度注目を集めている。

 ソニーミュージックグループでは、グループ会社のソニー・ミュージックコミュニケーションズが運営するソニー・ミュージックスタジオに、アナログレコード製造用のラッカー盤カッティングマシンを導入し、2017年2月よりアナログレコード用カッティングマスターの制作を開始。同年6月にはDADJにアナログレコード用のプレス機を導入した。

 ソニーミュージックグループ内で、アナログレコードの生産工程すべてを一貫して行うのは約29年ぶりになるという。

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