カセットテープを挟む1軸だけの携帯プレーヤー「Elbow」--テープの大部分が露出

 すでに過去の音楽メディアとなったはずのカセットテープだが、アナログレコードと同じように人気が復活している。ファッションアイテムとして認識されているのか、カセット型テーブル「TAYBLES」なども登場した。

 そんなカセットプレーヤーの全盛時代には、「ウォークマン」に代表される携帯プレーヤーの種類も数え切れないほどあった。なかには、カセットテープより小さく、カセットテープを挟み込んで再生するプレーヤーが発売されるほど、多様性に富んでいた。

 さすがに今はそこまでスパルタンなプレーヤーは現れないと思っていたのだが、カセットテープの大部分がはみ出るコンパクトな携帯プレーヤー「Elbow」を見つけたので紹介しよう。


カセットテープの大部分がはみ出るほどコンパクト(出典:Elbow公式サイト)

 Elbowは、71×30×32mmのオーバル形をした携帯カセットプレーヤー。トングで何かを挟むように、リールハブの一方だけを挟み込んで再生する。


リールハブの一方だけを挟み込んで再生(出典:Elbow公式サイト)

 通常のカセットプレーヤーは、キャプスタンやピンチローラー、プーリー、クラッチなど多数の部品を連携させることで、テープを一定速度で動かす複雑な構造をしている。それに対しElbowは、光センサでテープ表面を監視して速度を検知し、モーターの回転速度を制御する。これにより、小さくシンプルな構造で安定した再生が可能になるそうだ。

 再生や停止、音量調整などは、リールハブ側のホイールを操作してコントロールする。停止状態でホイールを左へ回すと再生が始まり、再生中に左へ回すと音量が上がる。逆に回すと、早送りできる。

 音楽は、3.5mmジャックにつないだイヤホンやヘッドホンで聴く。mini USBポートも設けられており、ここから内蔵バッテリを充電するほか、再生している音声データをPCへ転送することも可能。

 背面には付属のピンを刺す穴があり、シャツや布製のかばんなどに取り付けた状態で使える。


ピンでシャツに着けて使える(出典:Elbow公式サイト、Elbow公式Facebookページ)

 Elbowの開発者は、BrainMonk名義でAVアートを制作しているAndrius Žemaitis氏とMarius Paulikas氏。現在はまだプロトタイプで、製品化を目指して資金集めなどしている段階という。


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