新たな調査によると、自動運転の現状は大きく変化しているという。
Navigant Researchによる最新のAutonomous Driving Leaderboardが公開された。これは、自動運転技術の最前線にいる企業各社をグラフ上にマッピングしたものだ。この調査はまた、机上のアイデアから製品化にこぎつけるまでに必要なリソースや業界への影響力を、どの企業が有しているかも示している。
Navigantの調査で、自動運転におけるリーダーシップの観点でAppleやTeslaが下位に位置付けられているのを目にして、驚く人がいるかもしれない。
Teslaがこうした評価になっている理由について、NavigantはTeslaが主要なサプライヤーと提携を解消して以降、かつてほどの栄光を手にできないでいると主張する。調査によると、「Teslaは積極的に『Autopilot』を推進しているが、Mobileyeとの関係を断って以降は、自社開発したシステムで同じ水準の機能を実現するのに苦戦している」という。
だが、同様にAppleが低い評価を受けたことについてはどうだろうか。その一因は、同社が極秘の自動運転プロジェクト「Project Titan」を方向転換させたとのうわさにあるかもしれない。しかも、Appleは委託製造業者へのアウトソースを続けており、「依然として自動車製造インフラをまったく持っていない」という事実もある。
Alphabet傘下のWaymoやGeneral Motors(GM)などが2017年の取り組みを加速させて差を縮めたなか、前回の調査で首位だったFord Motorは今回4位あたりに順位を下げた。Navigantは調査の中で、Fordが評価を下げたのは同社に非があったからではなく、DaimlerとBosch、BMW、VolkswagenとIntelなどとの競争がさらに激化したことに大きな理由があるのは明らかだと指摘している。
中国の検索エンジン大手である百度(バイドゥ)は「Apollo」プログラムで前進し、2017年には「Challengers」(挑戦者)カテゴリの中でもほとんど最下位だったところから、「Contenders」(競争者)カテゴリで確固たる位置に浮上した。Aptivも評価を上げたが、ラスベガスで開催されたCES 2018でLyftとの自動運転のプロモーションを成功させたことが追い風になったのは間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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