2017年にスマートフォン戦略を大きく転換したシャープ。フラッグシップモデルの「AQUOS R」では、得意のIGZO液晶技術をフル活用した快適な操作性など端末の完成度の高さに加え、これまでキャリア毎に異なっていたブランド名を統一したり、2年間のOSアップデートを保証したりするなど、これまでにない施策を次々展開したことで大きな注目を集め、人気となった。
そのAQUOS Rの系譜を継いだ新機種が、auとソフトバンクから発売されている「AQUOS R compact」だ。1月11日には、SIMフリースマートフォンとして製品化することも発表。1月下旬より発売予定だ。
同機種は4.9インチディスプレイを搭載しながら、4.7インチディスプレイを搭載した「iPhone 8」より小さく、片手で操作しやすいコンパクトモデルだが、大きな特徴は従来にはない独自のデザイン「EDGEST fit」にある。
AQUOS R compactは、ディスプレイ上部の角が丸く、しかも「iPhone X」のようにディスプレイ上部のフロントカメラ部分がくり抜かれたようなデザインとなっている。従来の液晶ディスプレイの常識では考えられないデザインを実現できたのは、自由な形状のディスプレイを作成できる「IGZOフリーフォームディスプレイ」というシャープ独自技術を用いているからである。
この技術によってディスプレイの四角い形状にとらわれることがなくなり、狭額縁ながらも丸みのある持ちやすいボディを実現できた。またそしてコンパクトサイズながら、フロントカメラを自分撮りする際にデメリットとなりやすい本体下部ではなく、本体上部に持ってくることができたことは、使い勝手を向上させる上で大きな意味を持つ。
ディスプレイ面での特徴という意味でもう1つ欠かせないのが、AQUOS Rから引き継いでいる「ハイスピードIGZO」である。AQUOS R compactは通常のディスプレイの倍となる120MHz駆動により、一般的なスマートフォンとは段違いの、滑らかな表示を実現しているのだ。
その滑らかさは他のスマートフォンと並べて操作してみると明らかで、ディスプレイを直接触れて操作するスマートフォンの使い勝手を向上させる大きな武器となっている。こうした点からも、AQUOS R compactはシャープの液晶ディスプレイ技術を存分に発揮した端末だということが分かる。
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