シャープは10月13日、スマートフォンの新製品として「AQUOS R compact」と「AQUOS sense」を発表した。
販売経路について「ここでは申し上げられない」と明らかにしなかったが、今後予定されているNTTドコモやKDDI、ソフトバンクらの秋冬モデルとして登場するとみられる。
AQUOS R compactは、7月に発売したフラグシップモデルのスマートフォン「AQUOS R」シリーズのコンパクト版だ。4.9インチ「フルHD+(2032×1080)」解像度の「ハイスピードIGZO液晶ディスプレイ」を搭載し、プレミアムなコンパクトモデルという位置付けになる。
AQUOSとして初めて「IGZOフリーフォームディスプレイ」を搭載した。2013年~2015年にかけて取り組んできた狭額縁デザイン「EDGEST(エッジスト)」をさらに進化させた「EDGEST fit」を採用している。
従来のEDGESTデザインは、小さい本体ながらも大画面を搭載できるメリットがある一方で、インカメラの位置を上に配置できなかったため画面の下のほうに設置せざるを得ず、特に女性からセルフィーの映り具合についてネガディブなコメントが多かったという。また、画面が四角いため、やや持ちにくいといった課題があったことから、2015年モデルを最後にEDGESTデザインの採用を凍結していた。
EDGEST fitデザインについて、シャープ IoT通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部長の小林繁氏は、「狭額縁の斬新さはそのままに、カメラを画面の上部に置くことに成功した。さらにディスプレイを自由な形に変更できる“IGZO Free Form Dispay”により、持っていたこれらの課題をすべて解決した」と自信を見せた。
狭額縁設計によって4.9インチの画面を幅66mmのコンパクトサイズに搭載。また、ディスプレイの上部内側に配置したインカメラにより、自然な目線での自撮りも可能だ。
AQUOS Rと同様に、動きの激しい動画や画面スクロール時の文字の残像を抑えてなめらかに表示する、120Hz駆動「ハイスピードIGZO液晶ディスプレイ」を搭載。さらに、液晶テレビ「AQUOS」から受け継いだ高画質化技術「リッチカラーテクノロジーモバイル」を搭載し、写真や動画をきめ細かく色鮮やかに表示する。
2017年春モデルの従来機と比較して約2倍の演算処理と約3倍の画像表示処理が可能なハイパフォーマンスオクタコアCPUや、高速メモリ「LPDDR4X」を搭載する。
メインカメラは焦点距離約25mm、インカメラは約23mm相当(35mmフィルム換算)の広角レンズを搭載。また、メインカメラには「位相差AF」と「コントラストAF」を組み合わせた「ハイブリッドAF」を採用している。インカメラの美肌修正&小顔修正や、画面内のインカメラに視線を誘導し、視線のズレを防ぐ「アイキャッチセルフィー」も搭載し、よりセルフィーが撮りやすくなった。
AQUOS senseは、初めてスマートフォンにする人などに向けたスタンダードラインだ。
高精細で色鮮やかな「フルHD IGZO液晶ディスプレイ」を搭載。動画も明るく鮮やかに楽しめる「バーチャルHDR」や、お風呂など画面や指が水に濡れていても誤動作が少なくスムーズに操作できる独自のタッチパネルチューニングなどにより、基本性能を備え、誰もが安心して使えるスマートフォンを目指す。
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