朝日新聞は12月26日、みんかぶと金融経済情報分野で資本・業務提携したと発表した。また、これにあわせて朝日新聞はみんかぶに資本参加し、主要な株主になるという。
朝日新聞は、朝刊「朝日新聞」(発行部数約600万)を発行し、インターネットで「朝日新聞デジタル」を運営。国内外に約300の取材拠点を持つほか、テレビ朝日などの放送局や、朝日新聞出版などと共に総合メディアグループを形成している。
一方のみんかぶは、「みんなの株式」「株探」「Klug-FX」「sharewise」など、AI(人工知能)とソーシャルを活用した、複数の投資家向け金融情報メディアを展開。また、情報系FinTechソリューションベンダーとして、株式や外国為替、商品先物、仮想通貨など、さまざまな金融商品の分野で、金融機関などに向けてシステムの構築および情報サービスを提供している。
今回の提携により、朝日新聞はみんかぶの強みである金融経済情報データ・コンテンツやAI記事作成機能などを活用し、新たなサービス展開を目指す。また、みんかぶも朝日新聞メディアグループ各媒体への露出を図り、これまで十分にリーチできていなかったユーザー層への接点を構築。みんかぶブランドを強化し、金融経済情報ベンダーとしてのポジショニング向上に努めるという。
具体的には、(1)新しいデジタルメディアの共同開発や運営、(2)金融経済情報コンテンツおよび、データの相互融通、(3)広告商品の販売協力、(4)記事の自動生成に関する共同研究、(5)人材の交流、の5つテーマで連携するとしている。
朝日新聞のブランドとみんかぶのデータ・情報技術を活用し、ビジネスパーソンや投資家層を主要ターゲットにした新規デジタルメディアを開発・運営する予定。また、みんかぶの金融経済系記事・データを朝日新聞グループに提供し、逆に朝日新聞のニュースコンテンツをみんかぶが運営するデジタルメディアへ提供するという。
広告商品の販売協力では、朝日新聞とみんかぶが有する媒体営業力を活用した相互販売体制を構築。記事の自動生成に関する共同研究では、AIなどを活用した記事の自動生成技術分野で両社の研究開発成果を共有。速報性・網羅性・正確性などの機能向上を目指し、同分野でのリーディングポジションの確立を目指す。さらに双方で人材交流を実施し、みんかぶの編集体制を強化するほか、朝日新聞の人材育成手段を多様化するとしている。
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