Facebookは米国時間12月15日、「Snooze」という機能を今後数週間かけてリリースすると発表した。特定のユーザー、グループ、またはブランドのページを、友達やフォロー設定を解除することなく30日間非表示にできる機能だ。Snoozeの期間が終わりに近づくとユーザーは通知を受け、スヌーズ設定を更新することもできる。この機能はこれまで、テスト用としてのみ提供されていた。
友達やパートナーとの関係が気まずくなった場合や、特定のトピックを避けたい場合に、ユーザーが自分のニュースフィードを制御できるようにするというのがその趣旨だ。この機能は、ユーザーらがサイト上で構築する広範なつながりを広告のターゲティングに利用するFacebookにとってもメリットがある。Facebookには、つながりが永久に解除されるより、一時的に非表示にされる方が都合がよいためだ。
今回の発表に先立ち、Facebookの元従業員らが次々と、Facebookをはじめとするソーシャルメディア全般と、それが人々や社会に与えかねない影響について批判する動きがあった。
Facebookがユーザーの感情に影響を与えているという点について、Facebookは良い面もあれば悪い面もあると述べている。Facebookは、人々と相互に関わることなくFacebookのコンテンツを受動的に利用することは、その人の気分に負の影響を与える可能性があるとする、ミシガン大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、イエール大学の研究結果を引用している。一方、カーネギーメロン大学の研究結果によると、ソーシャルネットワークでコメントの投稿やメッセージの送信といった個人的なやり取りが増えることには、好影響がある可能性があるという。
Facebookのリサーチ担当ディレクターDavid Ginsberg氏とリサーチサイエンティストMoira Burke氏は、「すべてを理解しているというわけではないが、多くの人々の生活においてソーシャルメディアが現在担う重要な役割を考えると、われわれはその会話を向上させるために助力したいと思う」とブログに記した。「今後数年間で、こうした問題についてさらに深く探り、その成果を共有して、当社の製品を改良していく」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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