楽天LIFULL STAYとブッキング・ドットコム・ジャパンは12月11日、民泊事業において、業務提携すると発表した。楽天LIFULL STAYが今後開設予定の民泊サイト「Vacation STAY」(仮称)に掲載する国内の民泊施設をブッキング・ドットコムのユーザーに供給する。
楽天LIFULL STAYは、7月に米国のHomeAway、台湾のAsiaYo.com、8月に中国の途家(トゥージア)と、海外の民泊プラットフォーム会社との提携を発表。提携4社目となるブッキング・ドットコムは初めての宿泊予約サイトになる。
ブッキング・ドットコムは、オンラインを使った宿泊予約サイトの先駆け的存在。現在229の国と地域、12万以上の目的地に世界で150万件以上の施設を登録しているという。日本国内における掲載施設数は、2016年の8800件から、2017年は1万8500件と倍以上に伸びている。
今回の業務提携は、Vacation STAYの国内民泊物件をブッキング・ドットコムに供給し、ブッキング・ドットコムは訪日旅行者への販売促進により、インバウンドの需要を拡大することが狙い。
楽天LIFULL STAY 代表取締役の太田宗克氏は「沖縄の物件に対する検索が多い時や、北海道への人気が高まっている時など、販売傾向と物件の仕入れ活動を連携させ、より需要の高い物件をお客様に提供していきたい」とし、協働してマーケティング活動を実施していく方針を示した。
ブッキング・ドットコム・ジャパン 北アジア地区統括 兼 日本地区統括リージョナル・ディレクターのアダム・ブラウンステイン氏は「ブッキング・ドットコムの強みは、ホテルや旅館、さらにカプセルホテルまで、さまざまな宿泊施設を提供できるバラエティ感。民泊にに特化したウェブサイトも用意している。今回の業務提携を通じて、ブッキング・ドットコムは日本の民泊市場に本格参入する」とコメントした。
Vacation STAYのサービス開始については2018年6月頃としており、供給物件数については明らかにしていないが「予想以上の手応えを感じている。オーナー向けのセミナーなどを実施してもかなり多くの方に来場いただいている」(太田氏)と物件の獲得は着々と進んでいる様子を明かした。
また、日本人旅行客を海外の民泊へと送客するアウトバウンドについては「次のステージとして検討している」(太田氏)とした。
両社は、宿泊施設の選択肢として民泊を提供することで、日本における民泊市場全体の拡大を目指す。
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