さまざまな分野における技術革新を支援する目的で賞金付きコンテストを開催しているXPRIZE財団は、賞金総額は500万ドル(約5億6110万円)の人工知能(AI)開発コンテスト「IBM Watson AI XPRIZE」について、予選通過した14カ国の59チームを発表した。
IBM Watson AI XPRIZEコンテストの目的は、世界的な大問題の解決に強力なAI技術が活用可能と示すこと。問題のテーマは、例として医療や健康管理、学習、社会、宇宙、エネルギーなどが挙げられているが、各チームの解決する問題はチーム自ら設定できる。
2016年6月にエントリー受付を開始し、2020年4月実施予定の「TED2020」イベント会場で優勝、2位、3位のチームを決める。優勝チームの賞金は300万ドル(約3億3666万円)。
コンテストに対しては、600チーム以上が仮エントリーし、最終的に147チームが参加。予選を通過した59チームの所属国は、米国、カナダ、オーストラリア、バルバドス、中国、フランス、ドイツ、インド、イスラエル、イタリア、ノルウェー、ポーランド、英国、ベトナム。
AI技術の進歩が極めて早いことから、XPRIZEはチームの絞り込みが終了した現在も特別選考枠への参加チームを募っている。特別選考のチャンスは2回あり、受付期間は1回目が2017年9月から12月、2回目が2018年8月から12月。
なお、XPRIZEは日本の民間月面探査チーム「HAKUTO」が挑戦している月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」も開催中だ。
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