画面とキーボードがヒンジで接続されたクラムシェル型のノートPCは、使用時には開いて画面を立て、使わないときには画面を閉じておく。画面の開閉など大した手間でないのだが、GoogleはノートPCの画面開閉や角度調整を自動化する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間11月21日に「NOTEBOOK COMPUTER WITH MOTORIZED DISPLAY POSITIONING」(特許番号「US 9,823,631 B1」)として登録された。出願日は2013年10月1日。
この特許は、画面とキーボードを備えるクラムシェル型ノートPCにおいて、ヒンジの部分にモーターを組み込み、画面の開閉を自動的に実行する技術を説明したもの。ノートPCにはタッチセンサも設け、ユーザーがその部分に触れると画面を開く、または閉じる。そのため、手を使って画面を開閉する必要がなくなる。
また、このノートPCにユーザーとの距離を計測できるセンサを搭載すると、ユーザーが近づいたら画面を自動的に開く、という動作を実現できるとしている。逆に、ユーザーが離れると自動的に閉じる動きに対する言及もある。
ノートPCには、画面上部にビデオ会議用のカメラが組み込まれているモデルも存在する。そこで、Googleは、そのカメラがユーザーの顔を正しくとらえられる向きに画面の角度を自動調整する仕組みも同特許で示した。さらに、ノートPCを使用しているユーザーの顔をカメラでとらえ、顔の位置に応じて画面が見やすくなるよう調整する動作にも触れている。
この特許で示された動作は、どれも画面に手を添えて簡単に済ませられることばかりだ。これに対しGoogleは、ノートPCから離れて映画を見ているような場合には、手が届かないのでこの特許が有用だとしている。また、ビデオ会議中に手間なく顔をとらえ続けられる効果もあるなど、同特許の意味を説明した。
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