McKinsey Global Instituteは、自動運転、ロボットといった技術や人工知能(AI)の雇用に対する影響を調べ、2030年までの予想をレポートとして公開した。それによると、自動化の影響を受けて、全世界で7500万人から最大3億7500万人の労働者が職業の変更や新たな技能の習得を強いられる。ちなみに、総雇用数は26億6100万人。
自動化とAIは、生産性を高め、我々の生活を改善し、経済成長をもたらす。その一方、現在は人間が実行している作業の一部をロボットなどが担うことになる。現時点で提案されている各種技術により、人間が実行する作業の半分が自動化される見通しという。こうして、2030年までに4億人から8億人分の作業が自動化される。
McKinsey Global Instituteは、自動化は新たなタイプの仕事を生み出し、予想シナリオの大多数で十分な雇用が確保されるとした。ただし、仕事の内容は大きく変化し、対応には相当な努力が必要だそうだ。その変化は、1900年代の初めに米国と欧州で発生し、少し前に中国で起きた農業人口の激減に匹敵、場合によってはそれを上回る規模という。
さらに、職業の種類別でどれほど雇用が増加または減少するかの予測も実施した。例えば、コンピュータ技術者などの専門職はインドで129%、ドイツで59%、中国で50%増加するが、日本では15%増にとどまる。全体的に日本の雇用規模は縮小する予想となっており、教師は8%減、建築関係は16%減、一般オフィスワーカーは23%減、接客業は13%減といった数字が並ぶ。
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