Googleの研究者が、新しいセキュリティ機能の開発を進めている。その機能とは、他人の肩越しにスマートフォンの画面を盗み見ようとする行為を防ぐというものだ。
「Electronic Screen Protector」と呼ばれるこの機能を開発しているのは、Googleの研究者Hee Jung Ryu氏とFlorian Schroff氏だ。2人は、人工知能(AI)と顔認識技術を使って、他人が画面に視線を向けたときに警告を発するようにした。この新機能はまだ開発途中だが、デモ動画が9月にYouTubeで公開されている。
このツールの狙いは、混雑した場所でスマートフォンの画面に表示した機密情報や私信などのデリケートな情報を、企業スパイや詮索好きの他人に盗み見られないようにすることだ。この機能は見たところ、スマートフォンの前面カメラを使って、スマートフォンの画面に目を向けている他人がいるかどうかを監視しているようだ。そして、盗み見ている可能性がある人を検知すると、警告を発する。
デモ動画の例を見ると、スマートフォンの持ち主がメッセージを入力しているときに、他人の視線が検知されると、画面が自動的に前面カメラの映像に切り替わり、虹色の線を使ってその人の顔を指し示す。その人物が画面から目をそらすと、画面は元のテキストメッセージアプリに戻る仕組みだ。
研究者たちは、カリフォルニア州ロングビーチで米国時間12月4日に開幕する「Neural Information Processing Systems(NIPS)2017」カンファレンスでこの技術を披露する計画だ。ただしGoogleは、この機能を自社のソフトウェアに組み込むかどうかについて何も発表しておらず、この件に関するコメントも控えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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