Microsoftは数週間のうちに、「Windows 10 Redstone 4」のテストビルドに2つの主要な機能を追加する予定だ。しかし、いずれについても、2018年4月ごろリリース予定の同OSの出荷版に必ず搭載するとは約束していない。
Microsoftは米国時間11月28日、Windows 10の次期「Fast Ring」向けテストビルドに「Timeline」機能を追加することを明らかにした。Timelineは、Windows 10の現行の「Task View」を拡張したものだ。これまでに実行したアクティビティの履歴を表示し、ファイルやアプリ、ウェブサイトに素早く戻れるカードを提供する。
Microsoftは、「Build 2017」で「Windows 10 Fall Creators Update」に搭載予定の機能を発表した際に、Timelineを披露した。しかしこの機能は、Windows 10 Fall Creators Updateのいずれのテストビルドにも搭載されず、提供は延期されていた。
またMicrosoftは、現時点では「Sets」と呼んでいる新しいウィンドウ管理機能のテストも、今後数週間のうちに「Windows Insider Program」のFast Ring向けにリリースするWindows 10テストビルドで開始する予定だ。
Setsは、最近リリースされた「Groupy」というStardockのアプリケーションに似ている。アプリデータやウェブサイトなどの情報をユーザーがタブに分類できるようにするものだ。Setsは、Microsoftが初代「Windows 10 Creators Update」で「Edge」ブラウザに加えた「タブを保存して閉じる」機能に関連している。
Windows Insider Programに登録するすべてのユーザーが手にするWindows 10 Redstone 4テストビルドに、直ちにSetsが搭載されるわけではない。Microsoftは、テスターからのフィードバックに基づいてこの機能を適切に改良するために、段階的なアプローチを採用してこの機能をテスターに提供する予定だとしている。つまり、Setsを直ちに手にするのは、比較的少数のテスターということになる。最終的には、「Windows 10」の将来の出荷版に搭載される前に、Windows Insider Programに登録するすべてのユーザーにSetsが提供される予定だ。
ますます多くのコンピューティングがスマートフォンで実行されつつある中、MicrosoftはPCの重要性を維持したいと考えており、TimelineとSetsはともに、その戦略の一環である。PC上でのユーザーの生産性を高めれば、多数の顧客の日々のワークフローの中にWindowsの居場所を残すことができるというのが、その考えだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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