ギークスは11月16日、ITフリーランス啓蒙プロジェクト「Scale」(スケール)ならびに、3つの新サービスを同日から順次展開する。
同社ではITフリーランス専門エージェントサービス「geechs job」を提供している。ITフリーランスと技術力を求めている企業をマッチングすることで、プロジェクト単位の技術支援を行う。事業としては15年以上展開しており、取引企業数は3000社、登録者数1万2000名にも及ぶという。3つの新サービスはITフリーランスの支援を目的としたものであり、すでにサービスを開始している福利厚生プログラム「フリノベ」をあわせて包括したものが、Scaleとしている。
一つ目はセルフブランディング支援となる「Scale Brand」。ウェブマガジンでの執筆案件の紹介、各種イベントの開催支援や共催、各メディア媒体での露出など、発信力の強化をサポート。また独自の認定制度「FEET」を新設し信頼性の担保を図るとともに、さまざまなブランディングの場を提供する。
二つ目はキャリアアップ事例集となる「Scale Case」。過去15年間のデータをもとに、単なるポジションや報酬のアップを図る軸だけでなく、フリーランスの多様な志向性に合う事例を集めたものという。2018年春から提供開始予定。
最後は市場価値可視化ツールとなる「Scale Table」。自分の技術領域と実行できる作業内容レベルを掛け合わせ、市場価値を診断する。過去4万0000件以上のマッチング実績を根拠に独自の作成したチェックシートから、蓄積したデータをもとに想定報酬額を導き出すという。こちらも2018年春から提供開始予定としている。
展開に先立って11月15日に行われた事業方針発表会において、登壇したギークス代表取締役社長の曽根原稔人氏は「どのような形がITフリーランスの方々にとってメリットと感じてもらえるか、そして事業として成長していけるかは、わたしたちだけで答えを出せるものではない。大枠の仕組みは作りつつ、対話を通してベストとなるものを見いだしながら、一緒になって築き上げていく」とコメントした。
執行役員IT人材事業本部長の小幡千尋氏は、施策のビジョンとして「働き方の新しい“当たり前”を創る」とし、「ITフリーランスという働き方が特別なものではなく、当たり前に選択することができる社会にしていくことを目標に、サービス展開に取り組む」と語った。
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