Appleは、イメージセンサ技術「QuantumFilm」を開発しているInVisageを買収した。Appleは米国時間11月9日、TechCrunchに対して買収を認めた。
InVisageの共同創設者であり、プレジデント兼最高経営責任者(CEO)のJess Lee氏は2015年、カリフォルニア州メンローパークにある本社で取材に応じ、量子ドットと呼ばれる小さな点を利用するQuantumFilmには、3つの大きな利点があると述べていた。
Lee氏の説明によると、第1に、スマートフォンに現在採用されている小型センサと比べて、明暗の差をきれいにとらえるという。第2に、量子ドットは、動く物体を撮影した動画やカメラを移動させながら撮影した動画を損なう「動体歪み」効果の影響を受けにくい。第3に、量子ドットセンサは小型化が可能で、「iPhone X」やGoogleの「Pixel 2」のようなスマートフォンのなめらかな背面に、カメラモジュールが突き出るのを避けられる。
QuantumFilmは、Appleが「iPhone」の顔認証システム「Face ID」に採用している前面のセンサパッケージに役立つ可能性もある。Face ID用のセンサは、赤外線で顔を照らして、iPhone Xを使いたいユーザーを認証する。InVisageは、赤外線イメージセンサを従来のモデルよりも小型化して感度を高めることができると考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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