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アマゾンがコーヒー事業に進出したらどうなるか--スタバが生き残れる可能性 - (page 2)

Jason Perlow (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2017年11月07日 07時30分
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 Whole Foodsの買収で、Amazonは食品と食品以外の、全商品に新たな販売レイヤーを追加した。筆者がもしStarbucksであれば、強く懸念するだろう。

 2016年時点で、Starbucksの直営店鋪は約7900店、キオスクなどの提携店は約5300店あった。Whole Foodsの店鋪は約450店だ。

 こう書いてみると、Starbucksにとって大した脅威ではないようにみえる。だが、もう少し話を続けさせて欲しい。

 もちろん、AmazonはWhole Foodsの店鋪を、顧客がオンラインあるいはモバイルアプリで注文したコーヒーのピックアップ場所として使えるだろう。それは当然だ。だがさらに、Amazonが最終顧客だけでなく、提携企業に販売したいあらゆる商品の販売拠点として使うこともできる。

 Starbucksは2つの方法で顧客と接している。1つは直営およびライセンス先の店鋪で、もう1つはコーヒーを販売するスーパーマーケットのような提携店での製品販売を通してだ。

 Starbucksの顧客エンゲージメントモデルを見てみよう。典型的な顧客は、家では何らかの器具でどこかのブランドのコーヒー(Starbucksのものかもしれない)を自分で入れており、おそらくは通勤途上のStarbucksの店頭でコーヒーを買う。

 コーヒー好きであれば、1日に何回かコーヒーを買うだろう。だが、そのためには就業中に席を離れる必要がある。そして、おそらく帰宅途上にコーヒーを買うこともある。

 コーヒーを買うのにStarbucksにいちいち行くのは不便だ。オフィスの入っているビルにStarbucksがあれば素晴らしい。だが、最寄りの店鋪が数ブロック先だとしたら、苦痛だろう。そして、非常に多忙な人であれば、Starbucksの店頭で並ばずに済むようにWebで予約して店頭でピックアップしたいだろう。

 Amazonなら、こうした顧客エンゲージメントをすべて作り変えることができる。まず、Happy Bellyブランドでオリジナルのコーヒーマシンシステムを開発して、Amazonプライムと連動させることが可能だ。

 そして、Starbucksはコーヒーのサプライチェーン全体に対して強力な購買力を持ってはいるが、独占権があるわけではないので、Amazonを価格で圧迫する方法は持っていないと筆者はみている。

 Amazonはプライムサービスを使うことで、さまざまな方法で顧客に自社ブランドの家庭用コーヒー購入の動機を与えることができる。ちょっと見ただけでも、プライムには「定期おトク便」や「Amazonパントリー」サービス、還元率の高い「Amazon Prime Rewards Visa Signature Card」もある。

 つまり、家庭用コーヒーブランドとしてのStarbucksへの総攻撃が予想される。「Alexa、カプチーノを作って」という声が聞こえてきそうだ。

 では、店頭での販売についてはどうだろう?

 AmazonはWhole Foodsの店鋪を挽きたてコーヒーを提供するための焙煎所にできる上、「Amazon Restaurants」を「Amazon Coffee」のパートナーにすれば、さまざまなフードサービス事業に協力を求めることができる。豆などをAmazonから供給すれば、パートナーはAmazonのコーヒー機材を設置するだけだ。

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