Amazonは既に業務用コーヒー器具を販売している。サービスプラン込みで標準コーヒーシステムとAmazonのコーヒー豆(地域配送ルートを使って供給する)を使う契約をパートナーと結べば、それだけでフードサービス事業の総合パッケージが出来上がり、顧客リーチを増やせるだろう。
Amazonは、自社ブランドのコーヒーだけを使う必要もない。Whole Foodsの店頭では、同社が取引するあらゆるサプライヤーからの豆を焙煎してパートナーに供給できる。そうすれば製品に地域や店の特色を添えることができる。
どこの街を訪れても、地元のパートナーブランド製の特別なコーヒー飲料をAmazonから購入できるようになるかもしれない。
この小売りプログラムに参加することで、Amazonブランドのコーヒーとスナックに加え、パートナーはAmazonアプリで独自のフードメニューも提供できるという展開も考えられる。
これは、Starbucksにはできないことだ。
そしてもちろん、ドローンや電動自動運転車を使うにせよ、人力を活用するにせよ、Amazon Restaurantsプログラム経由の配達は非常に重要だ。そうなれば、コーヒーサービスは大きく変わる。
そして、もしあなたが職場や通勤途上でコーヒーが欲しくなったら、アプリかAlexaで自分の好みに基づいてAmazonにコーヒーを用意するよう頼めば済むようになるかもしれない。
AmazonはGPSを使ってその注文を地域のパートナーに転送し、あなたはそこでコーヒーをピックアップできるという想定だ。ピックアップ場所はあなたの職場の食堂かもしれないし、徒歩圏のどこかかもしれない。
また、Whole FoodsとHappy Bellyのコーヒー出前トラックをオフィスビルのロビーの前に停めるといったことも考えられる。トラックにはある程度の食材をストックしておけば、コーヒー(や朝食や昼食)を受付にすぐ届けることが可能だ。
Amazonは既にオフィス用品の配送事業を拡大しており、StaplesとOffice Depotをつぶしにかかっている。
Starbucksがすぐにつぶれることはないだろう。だが、Amazonがその気になったらStarbucksが生き延びられるとは筆者は思わない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手