180ドルの「Apple TV 4K」をレビューした際、筆者は多くの要素を好ましく感じたが、1つだけ気に入らなかった重要な点がある。それは、ドルビービジョンを含むあらゆる映像をハイダイナミックレンジ(HDR)に自動変換する機能だ。
HDRは、現在ホームビデオで利用可能な最高の画質を実現するため、この変換は良いことのように思えるかもしれない。Appleのエンジニアらはそう考えたようだ。Appleは筆者に対し、自動変換の狙いはユーザー体験を改善し、テレビが異なる信号に合わせて調整中に発生するブランク画面などの中断を最小限に抑えることだと述べていた。
では、何が問題なのか。それは、変換によって特定のテレビで「HDR」または「ドルビービジョン」の通知が誤って表示されるために混乱が生じたことだ。また時には番組によって、実際のところ画質が損なわれることもあった。筆者はたとえば、一部の番組で映像のノイズが増えたことに気づいた。そのため、次のように指摘したのだ。
この問題は簡単に解決できる。Appleは、4K HDRへの変換を無効にし、実際のHDR映像だけにHDRを表示する「ネイティブ」モードを有効にすればいい。筆者がそのような措置を提案したところ、Appleは検討すると答えた。
米国時間10月30日に開発者に配布された「Apple TV」向けソフトウェアのアップデート「tvOS 11.2」ベータ版のリリースノートによると、Appleは筆者の助言を受け入れたようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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