Googleの親会社であるAlphabetの傘下企業で、都市関連技術を手がけているSidewalk Labsと、カナダの政府系企業Waterfront Torontoは、オンタリオ湖に面したトロント東部のウォーターフロント地区を共同開発するプロジェクト「Sidewalk Toronto」を発表した。計画の一環として、AlphabetはGoogleのカナダ本社を同地区に移転させる計画。
Waterfront Torontoは、トロントのウォーターフロント開発を目的として、カナダ政府およびオンタリオ州、トロント市が2001年に設立。2017年3月に広く開発計画の提案を募り、Sidewalk Labsが共同開発の事業者として選ばれた。対象地域の面積は325ヘクタール以上あり、北米の都市部にある最大級の未開発地域だそうだ。
共同開発の計画および試験段階の第1フェーズでは、5000万ドルを投入する予定。どのような開発が実施可能かを検討する材料として、Sidewalk LabsはウェブサイトでSidewalk Torontoのビジョンを公開している。そして、Waterfront Torontoともに、インフラおよび交通システムの改善や、比較的安価な居住地区と柔軟性の高い商業地区のモデル策定などの検討に取り組む。
対象地域は、数万人が生活、仕事、学習、憩いの場として利用することになる。そのような環境でよりよい都市生活を送れるようにするため、持続可能で環境に優しいエネルギーシステム、道路の安全を向上させる自動運転による移動手段、住宅コストを低減できる建築方法など、新しい技術やアイデアを活用する考え。
米CNETの報道によると、トロントで開催された発表会にはカナダのジャスティン・トルドー首相も出席し、自ら計画を発表した。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス