Alphabet傘下のNest Labsが米国時間9月20日、家庭用セキュリティシステム「Nest Secure」を発表した。スタンドアロンで用いる既存のNest製品とは異なり、Nest Secureは家全体を守るシステムとして作られている。Nest Secureはハブ、ドア/窓用センサー、位置情報タグといった要素で構成され、そのすべてが家屋への侵入可能箇所や、紛失しがちな携行物(鍵や財布)を監視するために設計されている。
Nest Secureは現在、米国で予約注文を受け付けている。価格は499ドルで、出荷は11月の予定だ。スターターパックには、「Nest Guard」と呼ばれるハブ1台、「Nest Detect」という名のドア/窓用センサー2台、それにタグの「Nest Tag」2個が含まれる。
Nestはこれまでに3種類の防犯カメラを提供している。199ドルの「Nest Cam Indoor」、同じく199ドルの「Nest Cam Outdoor」、それに299ドルの「Nest Cam IQ indoor」だ。また、家庭向け安全対策製品として、現在第2世代が発売されている煙および一酸化炭素探知機の「Nest Protect」がある。
家全体を守る家庭用セキュリティシステムは、Nestにとってまったく新しい製品だ。しかし、このサービスを提供するために必要な多くの要素が準備されている。まずはビデオドアベルの新製品「Nest Hello」と今後予定されるドアロックの「Nest + Yale」(以前の名前は「Linus Lock by Yale」)から、Nest Secureとの連携が開始される予定だ。
Nest Secureは、以下に挙げる3つの主要製品から構成される。
Nest Guard -- 85デシベルのサイレンとバックアップ用バッテリを搭載。LTE/3G回線をバックアップ回線として利用し、警報システム設定/解除機能を持つ。
Nest Detect -- ドア/窓の開閉や室内の動きを追跡する技術を内蔵したセンサー。
Nest Tag -- 鍵などの大切な持ち物をなくさないためのトラッキングデバイス。
Nestで製品マーケティング担当ディレクターを務めるMaxime Veron氏が20日の記者会見で語ったところによると、Nest Secureは同社のセキュリティカメラとの連携も可能で、これにより家の中の動きを記録できるという。さらにNestはこの日、Nest Cam IQ indoorの屋外対応版となる「Nest Cam IQ Outdoor」(349ドル)も発表している。
また、今後は(MONIとの提携により)アプリ経由で外部の警備サービスを利用できるオプションも提供される。必要に応じて、警察や緊急窓口への連絡も可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」