Googleは、一般消費者向け製品としては初の独自設計プロセッサにより、「Pixel 2」に搭載されたHDR+機能対応カメラの性能がさらに向上する見込みであることを明らかにした。このチップは「Pixel Visual Core」と呼ばれ、画像処理に特化した仕様となっている。
Pixel 2は、スマートフォンに搭載されるカメラの性能では、現時点でも一部で「iPhone 8」を上回る評価を受けている。しかし、ソフトウェアアップデートによってPixel Visual Coreを作動させると、Pixel 2のカメラは一段と高い能力を発揮するという。
まもなく有効化されるこのチップは、Googleの写真アプリを強化するばかりでなく、ゆくゆくはサードパーティーの写真撮影アプリでも、HDR+品質の写真を撮ることができるようになる。
このチップを起動すると、機械学習で強化されたGoogleのHDR+機能は、メインのアプリケーションプロセッサを用いる場合と比べて処理速度が5倍アップし、なおかつ電力消費も10分の1に抑えられる。「Nexus 6」では、複数の画像を撮影して1つの画像を合成するHDR+機能を使うと、その処理におよそ1秒を要した。だが、この新しいチップを用いると、HDR+撮影がより高速になり、バッテリの消耗も少なく、ハイダイナミックレンジ合成(HDR)が効果を発揮する低光量での撮影で、さらにクリアな画像が得られるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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