ベネッセコーポレーションは10月17日、柏市、放送大学(中川一史研究室)と共同で、千葉県柏市内の小学生を対象としたプログラミング教育の共同研究授業を10月から開始すると発表した。実施期間は2017年10月〜2018年3月まで。対象は、千葉県柏市内の指定をうけた小学校の4年生から6年生、特別支援学級の小学2年生、4年生、6年生。
同社によると、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化することを受け、文部科学省による小学校の次期学習指導要領総則では、「『児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した活動を行わせるために必要な論理的思考力を身に着けるための学習活動』を各教科等の特性に応じて計画的に実施すること」と示され、学校現場では具体的な取り組みについて模索が始まっているという。
この動きにあわせ、ベネッセでは研究活動を開始。現在、小学校のプログラミング教育に関する系統的な評価規準がないことから、2017年5月に文部科学省の「小学校段階におけるプログラミング教育の在り方について(議論の取りまとめ)」に基づいて、CANVASと共同で「小学校段階の資質・能力の評価規準」(プログラミングで育成する資質・能力の評価規準(施行版))を作成し、一般公開した。
今回行われる研究授業では、プログラミング教育を取り入れた算数や理科、社会などの授業を実施する。同社は、中川研究室と共同で授業カリキュラムを作成し、授業実施前後の指導教員のサポートを行う。また、研究授業で得た知見は中川一史教授の監修のもと、評価規準のさらなる精緻化、授業カリキュラムを含めた授業指導案、教員支援として活用予定。これらの研究授業の結果は、2018年3月に発表するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス