ジャストシステムは8月7日、同社が5月に文献社から購入した全データについて、警視庁にも確認のうえ、8月6日に削除したことを公表した。
これはベネッセコーポレーションの個人情報漏えいの件について、経済産業省ならびに警視庁より依頼があったヒアリングへの対応を完了したことにともなうもの。
ジャストシステムでは顧客データを購入する際に、適法かつ公正に入手したものであることを条件としているが、社内調査の結果、データの出所が明らかになっていない状況で購入していたことが判明。文献社から入手した全データを削除することを7月11日に発表。一方でベネッセは「現時点において一方的に情報を削除することは、警察や経済産業省による原因の究明を難しくする」と懸念を表明。ジャストシステムはこの時点での削除時期を未定としており、同社に対して警視庁や経済産業省からの問い合わせはなかったが、今後何らかの要請があった際には「真摯に対応する」としていた。
同社は「今後は、個人情報の取り扱いについてさらにコンプライアンスを徹底し、より適正な情報管理に努めていく」とコメントしている。
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