ピクスタは10月16日、同社が運営するデジタル素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」において、BGM、効果音、歌など約8万点の「音楽素材」の販売を開始すると発表した。
同社によると、スマートフォンやタブレットなどのデバイス普及と動画広告市場の拡大に伴い、ゲームや動画コンテンツに付随する音楽素材の需要も急速に高まっているという。総務省の調査では、2014年度の映像系ソフト市場規模は6.2兆円(そのうち制作費は2.2兆円)。一般的に映像やゲーム制作における音楽制作予算は10%程度とされており、音楽素材に関わる市場規模は2000億円程度と推計されている。
また、近年ではYouTubeなどの動画配信プラットフォームの拡大やSNSなどによるライブ動画配信サービスの人気が高まっており、企業のプロモーション活動だけでなく、個人の動画配信も活発化している。しかし、動画に用いる楽曲や効果音は個人で制作するにはハードルが高く、手軽に利用できる楽曲サービスの需要が高まっているという。
こうした市場背景と顧客のニーズから、2016年11月に音素材マーケットプレイス「Audiostock(オーディオストック)」を運営するクレオフーガと資本業務提携契約を締結。音楽素材販売において協業するに至った。Audiostockで販売中の約8万点の音楽素材を、PIXTAでも販売する。
価格については、「効果音」と「音声・ボイス」が税込540円(均一)。「BGM」は、税込1080円、2160円、3240円を用意。また、「歌」については、税込3240円、4320円、5400円、7560円、1万800円、2万1600円、3万2400円、4万3200円、5万4000円の9種類が設定されている。これらはすべて、商用・非商用を問わずに使用できるため、YouTubeなどでの利用も可能。
なお、使用用途、ボーカルの性別、メイン楽器、楽曲のイメージや、再生時間、テンポといった要素から絞り込んでの検索も可能。同社では、2018年度内の音楽素材購入者1000人を目指し、さらなる音楽素材の拡大や一般投稿受付についても検討する方針だという。
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